新型コロナウイルスの影響で外食の需要が減る中、群馬県前橋市の市街地に焼き鳥の宅配サービスがオープンしました。店では障がい者雇用支援にも力を入れ、市街地の活性化を図っています。
商店街の路地裏にあった空き店舗を改装し、今月2日からオープンしたのは「焼鳥しょうわ」です。市内を始め全国に工場を置き、全国のスーパーなどに業務用の焼き鳥を提供している昭和食品が手がけたものです。新型コロナの影響で外食の需要が減ったことから新たな試みとして、焼き鳥や弁当のデリバリー販売を始めました。
この店では障がい者の雇用支援にも取り組んでいます。店長の金古光晴さんは8年前に交通事故に遭い、事故以前の記憶がなくなる「解離性健忘」という障害を抱えています。
金古さんは、事故以前の記憶をほとんどなくしたもののそれまでに飲食店を経営していたため包丁さばきなどは体が覚えていたといいます。その腕を買われ、店長に抜てき。この日も慣れた手つきで調理や配達作業をこなしていました。今後は周辺の飲食店などに焼き鳥を納品できるよう進める方針で、地域の活性化と障がい者支援の両面から取り組んでいきます。